贈り物としてよく使われている名入れボールペンのインクにはいくつか種類があります。名前やメッセージを刻印する際は、それらの中から素体となるものを選ぶことになるでしょう。ちなみにインクは水性と油性とゲルインクの三種類です。それぞれ書き味や使い道で向き不向きがあるので、慎重に見極めた上で選ぶようにしてください。
まず名入れボールペンに一般的によく使われているのは油性タイプのもので、これは乾きが早く水に濡れてもにじみにくいという長所を持っています。また、長期間の保存に耐えうる耐光性を持つため、公文書や契約書のように長期にわたって保存が必要な物を書く際に使われることがよくあります。他のペンやゲルインクでは使用不可な書類でも、こちらは使用が許可されることが多くまさに万能選手といったインクです。水性ペンは耐光性も弱く水濡れに耐えられないため、公式な文書で使われる場面はほとんどありません。
しかし個人的なメモ書きやノートをとる程度の用途ならこれで十分用が足ります。しかし最近は似たような性質を持つゲルインキに押されて種類が少なくなってきました。ゲルインクは水性に近い性質を持つペンですが、書き味もよく文字を書く以外にもイラストを書くケースでも使われています。インクの発色もいいため、黒以外のカラーバリエーションも豊富です。
唯一の欠点はインクの減りが早いことで、油性ペンに比べるとコストパフォーマンスがかなり落ちると言わざるを得ません。名入れボールペンとしてはこちらも使われることが多くなっており、現在は油性と肩を並べるほどのヒット商品となっています。